関谷醸造(関谷酒造)対談「蓬莱泉(空・吟・和・美)」の蔵元を訪ねてl関谷醸造(関谷酒造)関谷さんのお話













酒類販売について

●当店では「酒類」を販売しております
・未成年者の飲酒は法律で禁止
されています。
・申込み時には年齢の確認が必要
・未成年者へのお酒の販売はしません


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「だわり屋」から寒狭川を遡ること22km、元治元年創業の酒蔵「蓬莱泉(ほうらいせん)」は伝統と革新を融合した唯一無二の酒造りで全国に知られています。奥三河の本社蔵で交わした“造る人”と“売る人”との酒談義。二人の思いは机上にとどまることなく、緑が芽吹く森の中でこんこんと湧き出る源泉にまで及びました。


関谷 「 だわり屋」さんでは弊社の生原酒を量り売りしてくださっています。これは、火入れ(加熱殺菌)やアルコール度数調整のための加水をしない蔵元直送のしぼりたての酒で、瓶詰にはないフレッシュな味わいが楽しめます。地理的な意味でも「蓬莱泉」の表玄関のような役目を担っていただき、ありがとうございます(笑)。私は7代目で、関谷醸造(関谷酒造)の伝統の上に新しい時代を積み重ね、発展させていかなければなりません。あらゆるチャレンジを試みる中で今、農業に回帰して、16haの田んぼで米を育てているんですよ。 
  収穫米は弊社の「別撰」や「秀撰」に使っており、土から米、米から酒という一連の流れを肌で実感しています。春夏秋冬、季節が巡り巡って酒が生まれ、実りの酒が人々の食卓を豊かに彩る。造り手としてこんなにうれしいことはありません。

関谷醸造株式会社 代表取締役
関谷 健さん




だわり屋 店主/鈴木 則寿
鈴木 この地域では酒といえば「蓬莱泉」。毎日の晩酌から祭りや祝い事のふるまい酒まで、最も身近な地酒として愛されています。全国の蔵元が厳しい経営を迫られる中、関谷醸造さんは最新設備を導入したり、若い杜氏を育てたり、日帰り酒造り体験やお酒のオーダーメイドなどを企画して、酒文化の発信に努めています。造り手がアイデアを駆使して頑張っているのだから、売り手である私たちだって負けてはいられません。先ほどの生原酒について言えば、2~3日に一度しぼるだけで、その時にしか手に入らない貴重品。本来なら蔵元まで足を運ばないと飲めないわけです。
  うまい酒を距離を超えて一人でも多くのお客様に届けるためにはどうすればよいか、地域限定の酒を全国区にするのが私たちの役目です。



関谷 弊社の出荷先は約9割が愛知県。関東、関西、四国、九州を合わせても10%に満たず、なかなか遠方に届きません。原料の米は米どころの契約農家から仕入れることができますが、水は古くからこの地に湧き出る自然の水脈が命。湧水に恵まれたこの地域では口当たりのまろやかな清水がこんこんと湧き出ます。
  日本酒はもとより、焼酎、梅酒、リキュールなど多様な酒を造ることができ、新城の梅を使った梅酒、豊根村で無農薬栽培されたブルーベリーのお酒、さらにはお酒スイーツまで、酒と特産品を組み合わせたユニークな商品を展開しています。
  ハレの日に似合う純米大吟醸の「吟(ぎん)」や「空(くう)」に限らず、あらゆる酒に愛情をたっぷり注いでいます。丹精込めてきちんと造ったお酒を全国へと願い、「だわり屋」さんには大いに期待しています。



鈴木 現在、日本酒だけでも全国に5000銘柄ぐらいあり、それらを全部飲み比べて自分好みの酒を見つけるのは大変。だからこそ、これからの酒屋は商品をただ並べて販売するだけでなく、お客様のニーズや好みに合わせて具体的な提案をすべきだと思うんです。
  いつ、だれと、どんな気分で飲みたいのかをお聞きしたうえで、「だったら、このお酒がお薦め。味と香りはこんな感じで、知られざるこんなエピソードもあるんですよ」という具合に、奥行きのある物語を付加価値として提供できたらいいなと。
  そのためにも、関谷醸造さんをはじめ全国の蔵元と密にコミュニケートし、お酒の道先案内人として専門知識やホットな情報を仕入れたいと考えています。まだ歩き始めたばかりの「だわり屋」ですが、造り手とお客様の架け橋になれるよう頑張りたいと思います。


元治元年(1864年)創業。伝統の技に新たな息吹を吹き込む奥三河の酒蔵。平均精米歩合50%、酒粕から添加用アルコールを再生するという米を循環させて使い切る姿勢、蔵の機械化で人に細やかな手作業と五感の発揮を促す取り組み、酒米「夢山水」を自ら栽培し、米づくりと酒造りを連結した六次産業化など数々のチャレンジで注目されている。「日帰り酒造り体験」や「お酒のオーダーメイド」など、酒文化の魅力を発信する「吟醸工房」も人気。
関谷醸造 愛知県北設楽郡設楽町田口字町浦22